舞台出演契約書 - 契約書作成事務所

舞台出演契約

【目次】

契約書に盛り込む内容
舞台出演契約書サンプル
当事務所対応料金

このページは、タレント、役者、俳優、女優、ダンサー等が舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演に出演する際に締結する舞台出演契約書のポイントや雛形提供及び当事務所による契約書作成代行、チェック修正対応についてのページとなります。

タレント、役者、俳優、女優、ダンサー等が舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演に出演する場合、全ての出演者について契約を交わすわけではないというのが実情だと見受けられますが、主演級の役者さんや、役者さんの所属プロダクションが契約書の締結を求めるような場合において、舞台出演にあたって契約書を取り交わすケースが割と見受けられます。

舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演に出演するタレント、役者、俳優、女優、ダンサー等の人数は基本的にかなり多いため、現実問題として全ての出演者と契約を取り交わすというのはあまり現実的ではないところかと存じますが、とはいえ、拘束期間が長い舞台、ミュージカル、朗読劇等である場合や出演料が高額な場合等においては、可能な限り契約書を締結することが望ましいといえます。

また、舞台、ミュージカル、朗読劇等が中止になった場合の補償問題等についても、契約書を取り交わしていないとうやむやになってしまいもめ事の火種になり得ますので、やはり大きな金額が動くような場合は舞台出演についての契約書を取り交わす方が望ましいと言えます。

【契約当事者】

タレント、役者、俳優、女優、ダンサー等の舞台出演者（出演者がプロダクションに所属している場合はプロダクション）と、舞台主催者（広告代理店やキャスティング会社の場合もあります）との間で契約を締結します。

舞台出演契約書の内容（ポイント等）を以下に記載します。

【趣旨】

タレント、役者、俳優、女優、ダンサー等が舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演への出演を依頼し、その依頼を受けてタレント、役者、俳優、女優、ダンサー等は舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演に出演する。そして、その出演の対価として舞台主催者等は出演者であるタレント、役者、俳優、女優、ダンサー等（プロダクションに所属している場合はプロダクション）に対して出演料を支払う。

【出演内容に関する事項】

まず出演対象の舞台等の公演名、公園日程、公園場所を契約書に明記する。基本的に公演日は複数にまたがることが多いかと存じますが、具体的な公演日が既に決まっている場合は具体的な公演日を契約書で明記することが望ましいです。まだ予定という場合は予定公演日を記載した上で、別途出演ステージ数等を契約書に明記するとよいと考えます。
出演するタレント、役者、俳優、女優、ダンサー等が出演するステージ数が決まっている場合は出演ステージ数等を契約書に明記する。また舞台等に出演するための稽古やリハーサル等の日程が決まっている場合その他拘束期間が決まっている場合は、それらを契約書に可能な範囲で明記する。
舞台等への出演に付随するプロモーション出演や雑誌媒体・テレビ媒体等への出演も依頼するという場合は、それらも契約書に明記する。
拘束期間中における他の舞台、ミュージカル、朗読劇等の演劇公演への出演について縛りを設けるという場合はその内容を契約書に明記する。

【権利に関する事項】

舞台等への出演の模様を撮影する場合や、その撮影物をインターネット配信する等して利用する場合は、それらの撮影を行うことや撮影物の利用を行う旨を契約書に明記する。また、撮影物の利用にあたって別途追加料金の発生等の条件を設定する場合は契約書にその旨を明記する。
舞台等への出演に伴いタレント、役者、俳優、女優、ダンサー等が実演を行ったことで生じる著作隣接権その他の知的財産権の帰属を契約書に明記する。

【出演料に関する事項】

出演料の金額と支払日、支払方法を契約書に明記する。また、出演料に含まれる費用も契約書に可能な範囲で明記する（例えば交通費、宿泊費、マネージャー等の同行者の交通費等）。
雑誌媒体やテレビ媒体等へのプロモーション出演等があるという場合はそれらのプロモーション出演等への報酬が別途発生するのかどうか等についても契約書に明記する。
出演料については、1ステージにつきいくらという設定をする場合はきちんと1ステージにつき〇〇〇〇〇〇円（税別）と契約書に明記する。

上記が、舞台出演契約書に関するポイントとなります。

舞台出演契約書
〇〇〇〇株式会社（以下「甲」といいます）と株式会社〇〇〇〇（以下「乙」といいます）は、乙に所属する女優「〇〇〇〇」（以下「本女優」といいます）の舞台出演に関して、以下のとおり契約（以下「本契約」といいます）を締結します。

第1条（定義）
1) 本契約における用語を次のとおり定義します。
①実演：歌唱、演奏、演劇、舞踊、口演、朗詠及びその他一切の芸能的な実演行為をいいます。
②実演家：歌手、役者、ナレーター、ダンサー等の実演を行う者をいいます。
2) 前項各号以外の用語の解釈については、著作権法の規定及びその他業界の慣習等に従います。

第2条（出演舞台公演の表示）
1) 本契約において本女優が出演する対象となる舞台とは、次の内容の舞台公演（以下「本舞台公演」といいます）をいいます。
①公演名：○○○○
②予定日程：2023年〇月〇日～〇月〇日（うち休演日は、〇月〇日）
③公演場所：〇〇〇〇劇場
2) 前項に記載の内容は本契約締結時点における内容であり、本契約締結後に変更が生じる場合、甲は遅滞なく乙に対しその旨を通知するものとします。

第3条（出演依頼）
1) 本契約に基づく本女優の本舞台公演への出演（以下「本出演」といいます）とは、次のとおりとします。
①本女優が本舞台公演に出演し、実演を行うこと（1日2ステージ出演可とします）。
②本女優が本舞台公演に関する稽古及びリハーサル等に参加してこれらを行うこと。
③本女優が本舞台公演に関する広告宣伝を目的とするプロモーションに参加すること（取材対応を含む）。
④前各号に付帯関連する業務。
2) 乙は、前項に定める本出演を受任し、これを実現するために本女優に本出演を行わせることを承諾します。
3) 本条第1項第2号に定める稽古は、本契約締結時点においては2023年〇月〇日より開始することを予定します。
4) 乙は、本出演に関して、甲が本舞台公演の模様及び本女優の稽古及びリハーサル等への参加模様等を撮影及び録音することを承諾します。
5) 甲及び乙は、必要に応じて本出演に関する事前準備及び打ち合わせ等を行うものとします。

第5条（権利の帰属）
1)　本女優の本出演により発生する著作隣接権及びその他著作権法上の権利（著作権法第27条及び第28条の権利を含む）は、全て甲に帰属するものとします。

　　　以下、続く・・・・

【収入印紙】

舞台出演を依頼するための契約書は、収入印紙税法上の2号文書に該当するため、出演料の金額に応じた収入印紙を契約書に貼る必要があります。

【舞台出演契約書の作成代行】

	料金	納期目安	成果物
契約書の作成	50,000円（税別）	３営業日	契約書データ

※納品させて頂く契約書データはお客様が編集可能なWordファイルとなります

【舞台出演契約書の修正・チェック】

	料金	納期目安	成果物
契約書等チェック修正対応	1ページにつきおよそ5,000円（税別）	2営業日程度	リーガルチェック対応後の契約書データ

※納品させて頂く契約書データはお客様が編集可能なWordファイルとなります

【舞台出演契約書の雛形提供】

	料金.	納期目安.
契約書等雛型提供	8,000円（税別）.	翌営業日

※雛形提供をご希望の方は、お問い合わせフォームを通じて、お問い合わせ内容にご希望の契約書雛形名をご記載の上で当事務所までご連絡願います。
※カスタマイズをご要望される場合は、作業分量に応じて別途費用が掛かります。
※お客様より特にご指定がない場合はWordファイルで提供致します。
　（PDF、テキスト、書面等による提供はご要望に応じて対応致します）

<補足>
舞台出演契約書の事案や難易度により料金が増減したり納期にお時間を頂く場合がございます。そのため、ご依頼頂く前に、お客様からヒヤリング等を行った上で御見積書をご提示致します。

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舞台出演契約書について、ご相談等がございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

藤枝知財法務事務所
代表：藤枝秀幸（弁理士・行政書士）

2009年に当事務所を設立し、著作権等の知的財産権の専門家として、主にIT系、エンタメ・芸能・コンテンツ系のクライアント様やクリエイター様等から多数の契約書作成・リーガルチェック業務のご依頼を頂いております。
また、補助金を活用した特許・商標・意匠登録対応も得意としており、契約×知財×補助金の広い視点でお客様をサポートさせて頂いております（2024年時点で事務所設立15年）。