被リンクSEO契約
SEO対策の一つとして、他サイトから多くのリンクをもらう(被リンク)という手法があります。これを、業者が代行して行う際に締結する契約書が「被リンクSEO契約書」です。
このサービスは、業者が依頼者のために、依頼者のウェブサイトへのリンクを10~多い時には300といった数設定するといった内容のものです。
【契約当事者】
・被リンクSEOサービスの提供者と提供を受ける者との契約
被リンクSEO契約の趣旨・内容及びポイント等は以下のとおりです。
【趣旨】
- SEOサービス提供者は、依頼者のために、依頼者ウェブサイトへの他サイトからのリンク設定を行う。
- 依頼者は、リンク設定期間中、サービス提供者へ対価を支払う(月額制、又はリンク設定時等に一括支払)。
【提供サービス】
- SEOサービス提供者が行う作業は、依頼者ウェブサイトへのリンク設定作業のみなのか、又は他になにか行うべき作業があればそれも契約書にて明確にする。
【リンク設定】
- 依頼者ウェブサイトへのリンク設定数及びその際のアンカーテキストを明確に定める。また、一度決めたアンカーテキスト等は途中で変更できるのか。
- 契約締結後、何営業日以内に依頼者ウェブサイトへのリンク設定が行われるのか。
- 依頼者ウェブサイトへのリンクを行ったウェブサイトが何らかの理由により依頼者ウェブサイトへのリンクを維持できない事態が生じた場合(サイト閉鎖等)はどうするのか。
【リンク設定サイトの一覧】
- 依頼者ウェブサイトへのリンクを行ったウェブサイトの一覧を開示するのかどうかを契約書にて明確にする。
【免責事項】
- SEOサービス提供者が負う責任の範囲及びサービス保証の範囲を契約書において明確にする。SEOにおいては重要な事項です。
【著作権等】
- SEOサービス提供者が、依頼者ウェブサイトへのリンクをバナーによるリンクで行う場合、そのバナーの著作権及びその他知的財産権の帰属を契約書にて明確にする。
【重要なポイントのまとめ】
1.被リンクを設置する数を明確にするのかどうかはポイントの一つです。例えば50個の被リンクを設置しますといったように、リンクを設置する数が明確であればそれを契約書に明記する必要があります。
2.被リンクを設置したウェブサイトを開示するかどうかという点もポイントです。開示しないのであればその旨を契約書に明記する必要があります。
3.報酬は、基本的には固定金額を支払って完了というところかと存じますが、もし成果報酬型にするのでしたら契約書できちんと成果報酬の条件等を明記する必要があります。
被リンクSEO契約の概ねの趣旨及びポイント等は、一般的に上記のような形となります。
リンク設定作業のみだからといって、簡素な契約書で済ましているケースを見ることもありますが、お互いに疑義が生じそうなことをできるだけ漏れなく契約書で明確にしておいた方が望ましいと考えます。
【被リンクSEO契約書の当事務所対応実績例の一部】
- 指定キーワードに対する被リンク設置SEO対策の利用規約及び申込書
・・・etc
株式会社○○○○(以下「甲」という)と○○○○株式会社(以下「乙」という)は、乙が甲にSEOサービスを提供することに関して以下のとおり契約を締結する(以下「本契約」という)。 第1条(本契約対象サイト) 本契約の対象となるウェブサイトは、以下のウェブサイトをいう(以下「本サイト」という)。 1)名称 著作権・契約書作成なら藤枝法務事務所 2)URL http://it-chizai.sakura.ne.jp 第2条(SEOサービス概要) 本契約に基づき、乙が甲に提供するSEOサービス(以下「本サービス」という)は、乙が、本サイトに対するリンクを設定することにより、本サイトが検索エンジンで検索された場合に、上位表示されやすくなることを目的とするサービスとする。 第3条(契約の目的) 本契約期間中、乙は甲に対し、本サービスを提供するものとし、甲はその対価を第8条(対価)の定めに従い乙に対し支払うものとする。 第4条(リンク設定) 1)乙は、本サイトに対するリンクを、トップドメインの異なるウェブサイト(以下、「リンク設定サイト」という。)を通じて100個設定するものとする。 2)本サイトへのリンク先URL及びアンカーテキストは、別紙に定めるとおりとする。 3)本サイトへのリンク設定作業完了後、乙は甲に対し、次の各号に定めるリンク設定サイトに関する情報を、電子データファイルに一覧として記録し、送付する。 ①名称 ②本サイトへリンク設定を行ったページのURL 以下、続く・・・・ |
【収入印紙】
被リンク設置サービス契約書は、基本的には請負に該当しないことから、収入印紙を貼る必要のない契約書となります。
但し、「〇〇個の被リンクを設置します」といったようにリンク設置の数を明確にうたっている場合や、成果報酬型の場合は、仕事の完成を目的とする請負契約に該当し得るため、そのような場合は、報酬金額が明記されていれば2号文書として報酬金額に応じた収入印紙を貼る必要があり、報酬金額が明記されていない場合(売上の〇〇%といった場合を含む)は、7号文書として4,000円の収入印紙を貼る必要があります。
【被リンクSEO契約書の作成代行】
料金 | 納期目安 | 成果物 | |
契約書の作成 | 50,000円(税別) | 3営業日 | 契約書データ |
※納品させて頂く契約書データはお客様が編集可能なWordファイルとなります
【被リンクSEO契約書の修正・チェック】
料金 | 納期目安 | 成果物 | |
契約書等チェック 修正対応 |
1ページにつきおよそ5,000円(税別) | 2営業日程度 |
リーガルチェック対応後の契約書データ |
※納品させて頂く契約書データはお客様が編集可能なWordファイルとなります
【被リンクSEO契約書の雛形提供】
料金 | 納期目安 | |
契約書等雛型提供 | 8,000円(税別). | 翌営業日 |
※雛形提供をご希望の方は、お問い合わせフォームを通じて、お問い合わせ内容にご希望の契約書雛形名をご記載の上で当事務所までご連絡願います。
※カスタマイズをご要望される場合は、作業分量に応じて別途費用が掛かります。
※お客様より特にご指定がない場合はWordファイルで提供致します。
(PDF、テキスト、書面等による提供はご要望に応じて対応致します)
<補足>
被リンクSEO契約の事案や難易度により料金が増減したり納期にお時間を頂く場合がございます。そのため、ご依頼頂く前に、お客様からヒヤリング等を行った上で御見積書をご提示致します。
被リンクSEO契約書ご依頼の流れ(遷移先ページ下部)
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被リンクSEO契約について、質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
藤枝知財法務事務所
代表:藤枝秀幸(弁理士・行政書士)
2009年に当事務所を設立し、長年SEとしてシステム開発等に携わった経験及び知識等を活かして主にIT系やコンテンツ系のクライアント様、クリエイター様等から多数の契約書、利用規約等の作成やリーガルチェック業務のご依頼を頂いております。
また、補助金を活用した特許・商標・意匠登録対応も得意としており、契約×知財×補助金の広い視点でお客様をサポートさせて頂いております(2024年時点で事務所設立15年)。
【全国対応】
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【メディア掲載実績】
・日本経済新聞 電子版
2011年5月30日、2011年5月31日
「開発費不要をうたうIT企業の思惑」「新事業モデル支える二つの契約形態」取材協力等
・日経コンピュータ2011年4月28日号
レベニューシェア契約に関する取材協力等
・2024年9月27日 All About『無料・フリー画像の落とし穴!?自治体や学校でイラストの無断使用による損害賠償が増えている理由』執筆
他、週刊ポスト、FRIDAY、クローズアップ現代(NHK)等様々な媒体で契約書や知的財産権に関して取材協力をさせて頂いております(詳細はこちら)。