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雑誌オンラインサービス「コルシカ」に雑誌協会が抗議

著作権ニュース

雑誌オンラインサービス「コルシカ」に雑誌協会が抗議


<2009年10月15日>
情報元:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/09/news050.html
ITmedia「コルシカ」に雑誌協会が抗議 雑誌スキャン・ネット販売は「著作権侵害」2009/010/09


以下、情報元より引用


雑誌をスキャンしたデータをネット販売するサービス「コルシカ」が出版社の著作権を侵害しているとして、日本雑誌協会は8日付けで、運営会社のエニグモに中止を要請する文書を送った。


引用はここまで


【当事者】

オンライン雑誌販売の中止要請 → 日本雑誌協会
中止要請を受けた → 株式会社エニグモ




【違反内容】

株式会社エニグモが提供する「コルシカ」というサービスにおいて、雑誌を著作権者に無断でスキャン(複製)してそれをオンラインで販売した行為。

著作権侵害のうち、複製権の侵害などに該当したものと思われる。




雑誌をスキャンして、そのデータをオンラインで販売する行為・・・株式会社エニグモはこの行為を、私的利用の範囲だから著作権侵害には該当しないと説明しているようです。


確かに、個人が私的使用目的のために雑誌等を複製(スキャン等)はするような行為は著作権侵害にはならないとする定めが著作権法にはございます(第30条)。


ただ、これはあくまで私的使用をする者自身が複製をする場合についての規定であり、複製を代行する場合は含まれないと考えられております。


尚、雑誌協会からの抗議を受け、運営会社のエニグモはオンライン雑誌販売サービス「コルシカ」を一時的に中止すると発表しました。

http://www.corseka.jp/company/topics.html


上記URLにて、実際の声明文が記載されております。

この「コルシカ」というサービスは10/7にオープンしたばかりのようですね。

オープンしてすぐに雑誌協会から抗議を受けて、販売中止に追い込まれるとは、この運営会社は思いもよらなかったのでしょうが、昨今の著作権に対する権利意識の高まりを見る限り、決して予想のできなかった展開ではないと、個人的には思います。


ただ、株式会社エニグモの広報より、近いうちにサービスを再開させたいという旨のコメントが出されておりますので、いずれ数社の出版社の許諾などを得てサービスを再開するかもしれません。


今回の事件は、オンラインサービスを行う上で、著作権に関する問題点をクリアしておく必要性が改めて再確認された事件ではないでしょうか。



藤枝秀幸

藤枝知財法務事務所
代表:藤枝秀幸(弁理士・行政書士)
 
2009年に当事務所を設立し、著作権等の知的財産権の専門家として、主にIT系、エンタメ・芸能・コンテンツ系のクライアント様やクリエイター様等から多数の契約書業務や著作権相談のご依頼を頂いております。
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